プレスリリース
 
2002年8月
プレスリリース
関係各位 殿
東京藝術大学美術学部
東京藝術大学大学美術館


東京芸術大学美術学部+ワイマールバウハウス大学造形学部 
現代美術交流展
開催のお知らせ
拝啓

時下ますますご清祥のこととお慶び申し上げます。
 さてこの度、東京藝術大学美術学部と大学美術館は、来る9月20日(金)よりドイツ・ワイマール大学造形学部と共同で、屋内・野外における現代美術交流展を開催いたします。
 本交流展は、現代美術家としても知られるバーバラ・ネーミッツ教授とバウハウス大学ネーミッツ教室の学生の来日に際して、東京藝術大学美術学部の学生との直接的な国際交流・対話の機会を設け、その成果を企画展として公開展示することを目的に企画されました。両校の指導陣・学生が一人一人、空間と植物・自然の概念を盛り込んだ「Green Space」というひとつの共通のテーマに対して、各自の作品を通して様々なプローチを試みます。作品は、大学美術館取手館や利根川河川敷を含む東京藝術大学取手校キャンパスの屋内外で展示されます。また、ネーミッツ教授による特別講演会「Work at Artists' Gardens Weimar」も東京芸術大学上野校地中央棟大会議室で予定されています。
 日独両国の多くの若いアーティストの作品を一同に紹介する数少ない国際交流展であると共に、環境や自然、エコロジーといった身近な事柄にも繋がるテーマに基づいた本展は、専門家の方々だけでなく、より多く方々に現代美術に親しんでいただける機会となるかと考えております。
 企画の内容、出品予定作品のプランの例や開催日時等も併せて別紙でご案内させていただきますので、是非、貴誌・紙面にて多くの読者の皆様にご紹介していただけるようお願い申し上げます。
敬具

【問い合わせ先】
東京藝術大学美術学部先端芸術表現科渡辺好明研究室付
ティーチング・アシスタント 兼 本展コーディネーター
高木友絵
Tel: 090‐9845‐9947
E-mail: tomoetakagi@hotmail.com


東京藝術大学美術学部 + ワイマールバウハウス大学造形学部
現代美術交流展

【会期】平成14年 9月20日(金)〜10月6日(日)

【会場】東京芸術大学取手校地 大学美術館取手館・メディア教育棟・専門教育棟および野外

【主催】東京藝術大学美術学部・東京藝術大学大学美術館 共催

【助成】野村国際文化財団

【参加メンバー】
(ドイツ側)Barbara Nemitz、Heike Hanada、Barbara Sandleben、Mirella Noetzel、 Piia Salmi, Viktor Hoffmann、Wudi Wang、Tobias Fr穫zel、Nadja Marcin、Juliane Wedell、Steffen Mittelsdorf、Margarethe M殕ler、Katja Spitzer、Mario Bierende
(日本側)渡辺好明、坂口寛敏、岩間賢、小倉一平、山藤仁、伊藤 達矢、市川知義+加用真美子+渡辺 樹、岩井 治樹、黒瀧 仁久、小瀬村 真美、佐藤 一岳、永冶 晃子、藤原彩人、山下麻衣+小林直人、横谷奈歩、渡辺 篤

【関連行事】 
バーバラ・ネーミッツ教授による特別講演会「Work at Artists' Gardens Weimar」
  9月17日午後5時 東京芸術大学上野校地中央棟大会議室

【テーマ-Green Space-】
 今回、本学とワイマールバウハウス大学造形学部との交流展を開催するにあたって、基盤となるコンセプトは「Green Space」である。このコンセプトは、ネーミッツ教授が作品制作に於いて注目する植物や自然という素材・概念を反映すると共に、Workat Artists' Gardens Weimar でも重要な概念となっている空間というコンセプトをも内包するものである。
「メGreen Spaceモという言葉は、学生達によって個々に、オープンに、そしてそれぞれの個人の作品に適するように解釈され得るでしょう。この文脈において、メSpaceモは幾何学的な三次元を表しているだけではなく、空間の多様な個々の次元を探求する可能性として理解されるでしょう。それは「自然」、庭園、ランドスケープ、社会的生活、またはこのメGreen Spaceモという言葉に結びつくそれ以外のものかもしれません。さらに個々の作品は媒体を自由に選択しながら展開されます。」 
                                        ‐バーバラ・ネーミッツ

【趣旨】
 本交流展は、バウハウス大学ネーミッツ教室が授業の一環として広く日本文化を理解する目的で来日するに当たって、東京藝術大学美術学部の学生との交流企画の一環として計画された。ドイツ側からの交流展参加学生は主に大学院レベル以上の者、日本側からの参加学生は芸大指導教官によって構成された選考委員会によって学内公募形式で選出された者である。これにより、若いアーティストの作品で構成されながらも、質の高い企画展内容の実現を図る。
 「Green Space」は企画提案者であるネーミッツ教授が取り組んできた作家活動や「Work at Artists' Gardens Weimar」などのプロジェクトの性格を反映するものであると同時に、国や文化などバックグラウンドの違う学生であっても共通して取り組むことが可能である包括的・普遍的なテーマとして意義があると思われる。また同時に、環境や自然、エコロジーなど一般に身近な問題にも関連するテーマとして、より多くの人々の関心を喚起することも目指すものである。
 本展は一般公開とする。これは現代美術の興振・普及に貢献すると共に、大学の活動を一般に紹介することによって、教育機関としての本学の社会的貢献の一端としても役立つと考えられる。本企画展を通して一つの共通のテーマに対して個々人の様々な理解やアプローチが提示されることにより、文化と文化、大学と大学、個人と個人といった様々なレベルでの視点・方法の交換とその提示・発信の為の場となることが期待される。

【プロフィール等】
ワイマールバウハウス大学 Weimar Bauhaus University
1860年創立の美術学校を礎とする同大学は、1919-1925にヴァルター・グロピウスによって総合芸術学校 Das Bauhausとして、この地で運営され、建築、美術、デザイン、工芸と多岐に亘る20世紀の芸術に多大な影響を与えたことで知られる。ナチズム、戦後の社会主義体制を経て、1990/91東西ドイツ統合後、新しい教育理念の下、大学組織の改革が進められ、建築、デザイン、都市設計、メディア、メディア文化、メディアデザイン、材料学などを有する総合芸術大学となっている。
バーバラ・ネーミッツ教授 Professor Barbara Nemitz
バーバラ・ネーミッツ教授は、植物を素材とした作品で知られるアーティストで、バウハウス大学では1996年以来アートプロジェクト「Work at Artists' Gardens Weimar」を企画、運営している。これは、毎年国内外からアーティストを招聘し、ワイマール市内の建物内外に「庭園」をテーマとした作品を制作してもらうというものである。「Wachsen(成長)」と題した冊子が同大学より刊行されている。また著書『trans | plant(移植)』では、植物をモチーフとした現代美術の作品を数多く紹介している。