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東京周辺に位置する近郊都市、取手市。都市のライフスタイルや住人の
精神性までも映し出すかのように立ち並ぶ同じような真新しい住宅と、
その中にまぎれて点在する古い民家。この典型的な風景の中に、日本の
高度成長期の郊外都市の成立を垣間見ることができる。新旧、都会と田舎、
コンビニと乾物屋が同じ通りに立ち並ぶ取手の町の狭間に、
現代の奇妙に都市化された街の状況が見え隠れする。郊外都市。
取手はそれだけで、すでにひとつの新たなアイデンティティーを持つものとして、
語られるのではないか。この特殊な都市状況とそれを反映している「家」が、
今回のテーマとなる。実際の古い民家、アパート、住宅、団地、
そしてかつて家があったであろう空き地さえも。
概念としての「家」までも含めた住居空間を今回の取手アートプロジェクトの
モチーフとして用い、郊外都市、取手の新たな 一面をそこからのぞいてみたい。
[ 川俣 正 / 取手アートプロジェクト実行委員長 ]
[ 作家・作品 ]
招待作家と一般公募から選出された作家の計9組と、その作品。
取手アートプロジェクト2000実施本部